ヒマをみつけてWeb開発
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達人プログラマーを目指すのもいいけど

Friday, 27 January 2012 03:49 by sabro

達人プログラマーを目指してというブログがあって、技術的な面で参考になることもあるし、はてなのホットエントリで上位に来るからたまに見に行くんだけど、どうも違和感を感じることがあった。ぼくは揉め事とか好きじゃないしスルーしてきたんだけど、ブコメ見ててもぼくみたいな考え方する人は少ないみたいなので、こういう考え方もあるってことを書いてみようと思う。

技術を理解しない上司と言ってることは同じ

あのブログでは、技術を理解しないマネジメント層を悪く言うことが多い。ぼくも技術を理解しない上司は問題だという点は同意する。しかし、同様にマネジメントを理解しない技術者もまた問題なのである。ひたすらに技術者からの要求を並べているが、マネジメントのことを理解しようという姿勢があのブログからは感じられない。経営しか分からない人が技術を軽視することが滑稽であるように、技術しか分からない人が経営を軽視するのも同じく滑稽だ。結局、自分が担当している分野以外を軽視するという点では、言っていることは同じなのである。

分業による効率化が想像力を奪った

今では営業部門と製造部門が分かれてるのは当たり前だが、ずーっと昔はそうではなかった。産業形態は、家内制手工業 → 問屋制家内工業 → 工場制手工業 → 工場制機械工業と移り変わってきたが、家内制手工業の段階では、製造も販売も基本的に同じ人が担当していたのである。当時の職人は技術的技工を追い求めると同時に、自分の商品を買ってもらうため営業活動もやっていく必要があった。製造から販売まで行程の全てを体験するため、当時の人はどちらの大変さも、どちらの面白さも理解していたに違いない。しかし、問屋制家内工業の段階から、販売する人と製造する人は明確に分けられるようになってしまった。分業することで効率化は進んだが、販売担当と製造担当がお互いの重要性を理解しなくなっていった。

技術を理解する上司が増えなかったのは誰のせいか

個人的には、マネジメント層に技術を学べと言っていいのは、マネジメントを学ぶ気のある技術者だけだとおもう。技術書をたくさん読んでるのは分かるけど、マネジメント層だって経営論は学んでるはず。マネジメント層に技術書を読んでもらいたかったら自分も経営論を読まなきゃいけないだろう。そもそも、技術者が技術ばかりを追わずに経営論も学んでいたら、技術者上がりでマネジメント層へ行く人間はもっと増えていたはず。なかなか技術者からマネジメントしたい人がでてこないから、会社としても経営しかできない人を上司にするしかなかったことも理解する必要がある。

大切なのは想像力

ぼくらの生きてる時代は、分業による効率化が最初から当たり前だったので、どうしても販売する人と製造する人が理解し合うことは難しくなってしまった。人は自分に都合のよい言説しか見ないから、「技術が分からない上司」「経営が分からない技術者」は、これからもしばらくは存在し続けるだろう。でも、志のある人はぜひ自分の担当してない役割についても学んで欲しい。自分が軽視している分野の大変さ・面白さを学べば、今まで感じていた怒りや不満が自分の想像力のなさが原因だったことに気づくはずだ。

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